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NobleAudioの完全ワイヤレスイヤホンFALCONはフラッグシップを音を持って産まれた?

「NobleAudioがワイヤレスイヤホンを発売する。」 これだけでイヤホンファン、オーオタ諸氏はドキっとしたことでしょう。 超高性能イヤホンメーカーが自社ハイエンドモデルの帯域バランスを元にワイヤレスイヤホンを本気で作ったようです。 このFALCON。結論を言うと過去所有していたワイヤレスイヤホン、ワイヤレスレシーバーを超える最高の出来、どちらが良いという感想にならないほどに 「NobleAudioが作ったNobleAudioのサウンドシグネチャを持ったワイヤレスイヤホン」 でした。 正直、同社初めてのワイヤレス、しかも完全ワイヤレス(英語圏だとTruelyWirelessと言ったりするらしい)こんなにNobleAudioの音になるとは思っていませんでした。 一言で言えば同社のフラッグシップモデル、KHANに非常によく似たバランスに元気さ・明るさを足したような音です。

【音楽】お手軽な価格でイヤホン・ヘッドホンの新境地を開拓したい人にオススメの方法

先日、TBS マツコの知らない世界 でちょっとマニアックなイヤホンも紹介されました。

以前からこの番組でマツコ・デラックスさんに「いいわねこれ!」と取り上げられるイヤホンには人気が集中するという現象もあり、気になっていました。

スマートフォンの普及率があがり、多くの年齢層に行き渡り、 AWA、 LINEMusic、 AppleMusic、 GoolePlayMusic など月々定額でたくさんの音楽が聴ける環境が整ってきています。

Youtube などの動画サイトではアーティストが自身のプロモーションビデオを一部公開する、日本発CGMの巨塔 ニコニコ動画 では歌い手や踊り手、ボーカロイドなど多くの人が映像や音楽を作り、いつでも親しんでもらう場としての環境も整ってきました。

が、自分にあったイヤホン・ヘッドホンの見つけ方がわからない、いいものは高いものしか無い、そんな感じになっているのでは無いでしょうか。


これを解決する方法はただひとつしかありません。

聴いて確かめる!

です。


日本、主に都市部では通勤が公共交通機関であることもあり、ヘッドホンやイヤホンに人気が集中しているようです。

幸い、首都圏では イーイヤホン や ヨドバシカメラ 、 ビックカメラ など多数の機種を常設で展示する量販店も多く事欠かない状況です。

地方都市でもイーイヤホンの出店拡大や大型家電量販店での展示も増えたほか、ポタフェスなど多数のイベントが開催されるようになりました。

そんな中、高価格化や流行による製品の増加に加え、ハイレゾなるものがでてきて何が良いのかわからない、どう選べばいいのかわからない、これじゃハイレゾが聴けないのか、などなどわからないことがたくさんあるのも現状のようです。

販売環境や試聴環境は整いました。が、肝心の選び方がわからないのではお手軽に選び様もありません。

今回はこの選び方を追っていきます。
ちなみに 画像少なめ、文字多め です。


ということで、さあみんなで沼に Follow Me!!!


マツコの知らない世界でイヤホン沼を知ったみんなが、イヤホン・ヘッドホンの新境地をお手頃な価格で開拓したい人にオススメの方法

準備は何をすればいい?

試聴で使う音楽を決めましょう。

よく聴く好きなもので良いです。
  • 歌が入ってるもの
  • 歌が入っていないもの
  • 激しいもの
  • ゆったりしたもの
がそれぞれあると良いのですが、まずはよく聴くものが 2-3 曲あれば良いと思います。

再生は Youtube でもなんでも大丈夫。

音楽が聴けることが重要です。

歌入りで低音域との繋がり、歌なしで全体のバランス、激しいもので音の分離感、ゆったりしたもので響きを試聴しますが、そんなに深く考えなくても大丈夫です。

むしろ聴き慣れたものが良いです。

好みの傾向を知ってみよう

ここからいよいよ試聴です。

まずは自身の音の好みを調べてみましょう。

音楽を大体3つの音に分けて考えます。
音の高さでいうことが多いので 高音域 中音域 低音域 とします。

それぞれの役割は
  • 高音域 シンバルなどの金属的な音
  • 中音域 人の声や楽器のメインな音
  • 低音域 ベースやバスドラムなどの空気を震わせる音
    です。
厳密には違いますがそのあたりの深いところは必要に応じて調べて行きましょう。

大体この3つの要素の強さを組み合わせで傾向を作ります。
説明も含めてかなりデフォルメしてます。


音の傾向
(左から順に低中高)
説明
× ▲ × 100均イヤホンとかに多いタイプ。みなまで言わせるな。
● ▲ × 抜けの悪い印象はあるが密集しているためリズムを取りやすい。外から入る音も打ち消しやすいので遮音性も高い。
× ▲ ● 全体的にきらびやかで明るい。分析的にも聴こえるので一部のモニター用はこういう感じ。
● × ● パッと聴いてノリがよく楽しいので良い音に感じやすい。ボーカルが聞こえにくいものもある。通称ドンシャリ。
× ● ▲ 開放型ヘッドホンで見かけるバランス。聴いてて疲れにくい。通称カマボコ。
▲ ▲ ▲ 聴こえる感じで若干低音域が弱いかな?と思うと大体こういうタイプ。通称フラット。

あとは、各音域の間がどういう感じになっているのか、というところで幅が増えていきます。

メモしたり記憶したりするときは大体こんな感じのマークが付きます。
ちなみに、 人の感想と違ってて良い です。音の感じる強さや感じ方はその人の感覚次第なのです。

感覚は経験で変わるので好みも移り変わることがあります。

試聴をオススメするときは、その時期に発売されている特徴的な
  • ●×● ドンシャリ型。Sony MDR-EX750。
  • ×▲● 高音寄り。RHA S500。
  • ●▲× 低音寄り。Audio-Technica ATH-IM50。
を紹介することにしています。

時間的に余裕がある場合は一度この中で試聴して、より好みに近いものを選んでもらって、さらにどちらへ振るかをアドバイスしています。

イヤホン・ヘッドホンの選び方

基本的には準備した音楽を聴きながら、前項で分けたようなタイプ別に選択していきます。

が、無数にあるイヤホン・ヘッドホンで試聴を始めるのはアタリを付けられず大変です。

経験が増えてくると、
このメーカーのこのシリーズはこういう方向性だから、、、
みたいなことが
なんとなくわかってくる
のですが、
そんな変な技能なんか普通はそうそう持ち合わせていない
です。

そこで、価格という指標を使って縦幅を狭める方法を使います。


価格帯でメーカーとシリーズを選ぼう

イヤホンだけに絞るとおおまかな傾向として、
  • 2000円以下
  • 6000円以下
  • 10000円以下
  • 15000円以下
  • 22000円以下
  • 無差別級
というような階段構造があるようです。
まずはこの階段の金額あたりを展示されている試聴機で探して聴き比べます。

そうすると、同じ価格帯でも各社で違いが大きいことがわかるでしょう。

余談ですが激戦区は 6000円10000円 のあたりです。

いいもの見つけたらそれで終わりです。
と言うのも悪くはないのですがここでは どれが好きか に重点を置いて見ましょう。

今後の買い替えや沼にお招きするために必要な情報です。
魚介系ラーメンが好き、豚骨系ラーメンが好き、そんな感じの情報です。


価格の上下で違いを聴いてみよう

あるメーカーのある機種に絞れてきたところでそのシリーズで価格の上下を移動してみます。
安価な方、高価な方でその違いを聴いてみましょう。


この価格上下の違いで高価な方が遥かによく聴こえる場合は、その価格差とその違いを満足できるかどうか考えてみてください。

「完全に予算をオーバーしている、でもこの音が好きだ!」という場合はすごく困ると思うので後ろ髪を引かれつつ 他のメーカーのもの を聴いてみてください。
どんなに悩んでも買えないものは買えないのです。

それでもここに戻ってくるなら、これはあなたのために作られたイヤホンです。
あなたを呼んでいます。お迎えしてあげましょう。


価格上下の違いで良くは聴こえるけれどそこまで差はない、むしろ安価な方でもいいかも、と思える場合もあります。

安価な方は、素材が高くない、作りが単純などなど確かに安価にできる理由のあるものです。
それでも好みにハマるものであれば迷うことはありません。

「このシリーズは安価でも好きな音楽が楽しく聴ける!ラッキー!」と思って商品を抱えて小走りでレジに向かいましょう

先に紹介した3パターンを例にするとこういう部分で特徴が出るように選んでいます。
  • ●×● ノリ最優先。だけど、低と高が中を侵食してるように感じないかどうか。
  • ×▲● 高の伸びに詰まった感じがないか、または伸びすぎて痛くないかどうか。
  • ●▲× 低の下支えがあることで安定感が増すかどうか。低が多くて聴き疲れないかどうか。
この他、音の低中高の違い以外に 広さ を感じられる人もいます。

素材や構造的な反響などで遅く聴こえる音や早く聴こえる音を作り出せているモノもあるのです。

これを感じられたらラッキー。
あなたもすぐにこちら側の住人になれることでしょう。

感じる広さも、左右の分離が強く感じるもの、奥行きを感じられるものなど様々なので、ちょっと余裕が出てきた頃に思い出してみると試聴する幅が増えて楽しいと思います。


試聴で注意したい 3つ のこと

3つの特徴で傾向を分けて、価格帯で横幅を選んで、上下のグレードを選ぶようにしました。
最後は試聴でできるだけ注意して感じて欲しいことを説明しましょう。
  • キツくて辛い音はないか
  • 疲れないか
  • 音楽にあったノリがあるか
の3つです。

キツくて辛い音はないか

短期的な疲労に関する注意です。

音の感じ方は人それぞれですが、
  • サシスセソという発音でキツく刺さるように感じる人
  • シンバルの音でジャリジャリ感じる人
  • ピアノの音が厚すぎてうるさく感じる人
  • トランペットの発音直後にうるさく感じる人
  • ベースのボワボワ感が邪魔に感じる人 
など様々です。
ちなみにこの5つは自分が気にするポイントです。

あれ?なんか、、、この部分だけキツく感じるなー、と思ったら要注意です。

疲れないか

長期的な疲労に関する注意です。

高音を長く聴くと疲れる人、低音を長く聴くと疲れる人がいるようです。

前述のキツくて辛い音の部分ともダブりますが、あちらは短時間での感想、こちらは長時間での感想なので、自分でも気付きにくい内容です。

音楽にあったノリがあるか

低音域が弱くイマイチリズムがはっきりしない、高中低の境目が強くなく全体的にのっぺりして聴こえるというのはEDMやRockなどリズムが重要な音楽では致命的です。
が、各音の繋がりを聴く上ではクラシックやジャズなんかでは音に厚みが出てきます。

よく聴く曲や好きな音楽がぼやけてしまったり、うすっぺらくなってしまったりしないように注意しましょう。

おわりに

普段、なにかイヤホンが欲しい、ヘッドホンが欲しいので教えて欲しいと言われるときは大体こんなことを考えて紹介しています。

ハードルが高いなーと思われるかもしれませんが、美味しいラーメン屋さんを探すのとそんなに変わりはなくて、むしろ店舗の売り場内だけで楽しめてしまうので音楽好きにはオススメの遊びです。

カスタムはー、とか、マルチBAはー、とかそういうのは特に対象にしていません。
大体15000円くらいまでの範囲で楽しめるように考えました。

ちょっとイヤホンに興味がある人、やっぱり選べないムズいという人の参考になればいいですね。

あと、番組で取り上げたもの一切紹介してないじゃん、っていうツッコミはなしの方向でおねがいします。


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