ピックアップ

NobleAudioの完全ワイヤレスイヤホンFALCONはフラッグシップを音を持って産まれた?

「NobleAudioがワイヤレスイヤホンを発売する。」 これだけでイヤホンファン、オーオタ諸氏はドキっとしたことでしょう。 超高性能イヤホンメーカーが自社ハイエンドモデルの帯域バランスを元にワイヤレスイヤホンを本気で作ったようです。 このFALCON。結論を言うと過去所有していたワイヤレスイヤホン、ワイヤレスレシーバーを超える最高の出来、どちらが良いという感想にならないほどに 「NobleAudioが作ったNobleAudioのサウンドシグネチャを持ったワイヤレスイヤホン」 でした。 正直、同社初めてのワイヤレス、しかも完全ワイヤレス(英語圏だとTruelyWirelessと言ったりするらしい)こんなにNobleAudioの音になるとは思っていませんでした。 一言で言えば同社のフラッグシップモデル、KHANに非常によく似たバランスに元気さ・明るさを足したような音です。

【音楽】放課後のプレアデスOP「Stella-rium」の音が変ではなくなったらしいので聴いてみた【番外編】

最終回発言はどこへ行ったのでしょう。

正直、もうこの曲のネタに触れることはないと思っていました。

ハイレゾ版があの状態だったので、制作側の手元に有る音源、いわゆる「権利者から渡された素材」的にどうしようもない状態なのだろうと。

iTunesを含めて、まさか音源の修正を「やるわけがない」という偏見からもう触れることはないだろうと思っていたわけですが。

が、テレビ放送版辺りの調査をしたあと、コメントでiTunes版が更新されたようです、という情報をいただいていました。

同時にiTunes版を買っていた同僚から「確かに変わってる。バイナリが違う。」という情報も得ていました。

確かに聴いた感じも「普通のアニソン」ぽい感じです。
音が止まるとか今までの状態とは大きく違うようです。

これは是非とも調査しましょう。


ちなみに本記事の前には3記事あります。
予め見ていただくとざっくりとした流れがわかるでしょう。

第一回目
【音楽】放課後のプレアデスOP「Stella-rium」の音が変だというので聴いてみた

第二回目
【音楽】追加で放課後のプレアデスOP「Stella-rium」のテレビ版を調べてみた

第三回目
【音楽】ハイレゾ版「Stella-rium」が出たようなので調査しました【多分最終回】


今回の比較対象は捕獲してあったiTunes初版、更新されたiTunes第二版、ハイレゾ版の3つです。
便宜上、before、after、ハイレゾとします。

早速、中を覗いてみましょう。

上から順に、

  • before
  • after
  • ハイレゾ

です。

ぱっとみて確かに形が違いますね。
afterがbefore、ハイレゾと比較しても波形的に余裕がありそうです。

少し拡大してみます。
確かに随分余裕ができましたね。

では激しくクリップしている部分がどうなったのか拡大してみます。
クリップしている時間が半分くらいになっていますね。

クリッピングが半分といういうことは増幅量も下がっているので、それについていく形で音量も全体的に落ちています。
  • 周囲に或る波形が原型を留めるようになったこと
  • 長い連続したクリッピングだけではなく、細かい連続したクリッピングがなくなったこと
といった改善から、波形が四角く立ち上がったりすることがなくなったため音が止まっていたような感じは薄れています。

とはいえ、実際のところ薄れているだけで聴いた感じは残っていますし、そこそこ割れてもいます。

そういう意味でも「普通のアニソン」になったという感じです。


ただ、何度かなのか、または段階的になのかわかりませんが、コンプレッサーやノーマライザーか何かをかけているのでしょうか。

シンバルの叩いた瞬間の固いものを叩いた音と響いてる音が潰れているように聴こえます。
これはレベルを全体的に下げたせいでアタックが弱く感じているだけの感じもしているので、もしかしたらトレードオフかもしれません。


せっかくよい楽曲なので音が止まったりして聴きにくいというのは勿体無いです。
音楽として聴けるので全然よいのです。


さて、妄言タイムです。

元々潰れて消えた波形は元には戻らないので、素材にはこの波形を再現できるだけの状態があったということ考えています。

この状態で再リリースできるということは、テレビ放送版と同等なレベルの素材があった、ということでしょうか。(第二回目記事参照

とは言え、この状態でも音量が小さい部分と大きい部分の差があり、部分的には犠牲にするしかなさそうなので厳しかったでしょう。

そんな状態でここまで頑張ったのはよくやったなー、と思います。



今回、この第四回目を書くにあたり各種音源を再度聴き直しました。

これ、各パートそれぞれ人が演奏しているんでしょうかね。
ギターは人の演奏だと思いますがドラムもそれっぽい感じなので色々妄想しました。

全パートを同時演奏同時録音というわけではないでしょうから、各パートを録音して、それをミックスして伴奏を作っているはずです。

ただ、各パートを同じスタジオの同じエンジニアが録音したのなら、こんなレベルの合わせにくい録音をするはずがないと思ったりしています。

何が言いたいのかというと、
あるパート(多分ドラムだと思いますが)のマイクレベルが合っていない
のではということ。

楽器の特徴を残したままレベルを下げたり調整したりできる範囲の限界がこの状態で、それをミキシングしなければならなかったのかな、とか苦悩に苦しむミキシングエンジニアの姿を想像してしまいました。


真相は制作側の方々しかわからないことですが。

こんな勘繰りを入れなくても楽しく聴ける品質になるといいですね。

コメント

  1. 私はテレビ版 (権力者からの音源) は録音或いはミキシング ミスではなく、意図された表現だと思う。
    まぁ、特にハイレゾ版は素材そのまま出して欲しかった

    返信削除
    返信
    1. 傾向としてボーカルの録音レベルが決まっている(または録音時に決まった)以上、そのレベルを無視した伴奏をミキシングしたのは特徴的な意図を残そうとしたとしてもミスと言っていいレベルでしょう。
      ハイレゾ版は、多少音圧がないにせよ音が割れていないTV版で出しても良かった気はしますね。

      削除

コメントを投稿