今回も放課後のプレアデスOPテーマ「Stella-rium」ネタです。
前回は一方的に販売されていた音源を覗いてみた訳ですが、これでレーベルや音源を批判するのは如何なものかというお叱りを受けました。
大嘘ですが。
やはりテレビ放送版はそんなに酷くなさそうです、というコメントを頂きまして、自分でもテレビ放送の方ってそんなでもない気がするなんて言った記憶のある「Stella-rium」ですが、じゃあそっち見てみようか、という事で覗いてみました。
前回の記事はこちら。
いや、案外普通ですかね。
ちょっとボーカルの出方が強い感じもしますが、概ね普通です。
ものすごくいっぱいヒゲがあります。
この部分が恐らくバスドラムの部分です。
すごいですね、その他とのギャップが。
クリップしない程度に全体を増幅してあるのですが、なんとなくのっぺりしたメリハリがないですし、これは確かにノーマライザーもコンプレッサーも使いたくなりますね。
当然プロ用の編集ツールなんて持っていないので相変わらずAudacityですがいくつか試してみましょう。
さすがにこのままではヒゲ部分がクリップするので少しレベルを落とします。
ノーマライズをしてみましょう。
だめですね。
ではコンプレッサーを掛けてみましょう。
この際なので大胆にしきい値を下げて、レシオを上げてみました。
見た目はなんかそれっぽいブロック波形になりました。
聴いてみると、音が凸凹してだめですね。
大きいところがかけ離れて大きすぎるので音量が揺れて気持ち悪いです。
よさげなパラメータがあれば教えてください。
困りました。
このままではバスドラムがばっすばっす鳴ってその他の音が聴きにくいったらないです。
取り敢えずクリップ覚悟で増幅してみましょう。
10db増幅
まだ小さいので倍の20db増幅
あれ?
これが前回の波形。
…
_人人人人人人人人人_
> 偶然の一致!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ここまでの流れを見ると、CDを作る段階の音源では「既に手遅れだった」事も考えられるようになってきました。
伴奏と歌をステレオにミックスした段階、つまりミキシング後からマスタリング手前の段階でどうにも手のつけられない状況になっていたのではないかという予想です。
ちなみにCMでこの曲が使われていたらしいのですが、そっちでも音が割れているように聴こえると言う同僚ソースの話もあり、少し考えました。
ここからは完全に妄想の範囲の話です。
実はテレビ放送に使ったこの音源をCD用に持っていったところ、受け取ったレーベルのマスタリング担当はどうにも出来ず、苦肉の策としてハードクリップをさせてでもレベルを揃えたのかもしれません。
歌声自体に他と比べて変な感じもないので音声のレコーディング自体はそんなに変な事は起こってないと考えています。
となると、音声と伴奏をミックスした時か伴奏をミックスした時にこのヒゲが生えたのではないか、と考えました。
大雑把にこんな感じです。
- 伴奏打込み
- 伴奏用演奏
- 伴奏ミックス(ヒゲが生えた?)
- 歌レコーディング
- 伴奏と歌のミックス(ヒゲが生えたままの伴奏を使った?)
- テレビ用マスタリング
- CD用マスタリング(突然のヒゲ)
楽曲が1つの音楽として販売されるまで沢山の出来事があるのですね。
でもこれって歌手もレーベル側も買った人も幸せになってない?
え?いない登場人物がいる?
さて。よくわかりませんね。
ハイなんとかで再販するなら、ミキシング前のデータが必要そうなので、
リマスタリング
というより
リミキシング
という酷く噛みそうなキャッチコピーが付きそうです。
あ、ちなみにバスドラムがばっすばっすは笑うところですよ。
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