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NobleAudioの完全ワイヤレスイヤホンFALCONはフラッグシップを音を持って産まれた?

「NobleAudioがワイヤレスイヤホンを発売する。」 これだけでイヤホンファン、オーオタ諸氏はドキっとしたことでしょう。 超高性能イヤホンメーカーが自社ハイエンドモデルの帯域バランスを元にワイヤレスイヤホンを本気で作ったようです。 このFALCON。結論を言うと過去所有していたワイヤレスイヤホン、ワイヤレスレシーバーを超える最高の出来、どちらが良いという感想にならないほどに 「NobleAudioが作ったNobleAudioのサウンドシグネチャを持ったワイヤレスイヤホン」 でした。 正直、同社初めてのワイヤレス、しかも完全ワイヤレス(英語圏だとTruelyWirelessと言ったりするらしい)こんなにNobleAudioの音になるとは思っていませんでした。 一言で言えば同社のフラッグシップモデル、KHANに非常によく似たバランスに元気さ・明るさを足したような音です。

【音楽】『インプレス USB DACではじめる高音質PCオーディオ』USB DACキットがやってきた。

2012年4月6日にインプレスより発売予定の書籍、
『ハンダ付けなしで誰でもできる! USB DACキットではじめる高音質PCオーディオ』
を販売前に使える機会がありましたので、記事と付属のUSB DACで使用感や音の感じをレビューしたいと思います。
書籍の詳細についてはhttp://www.impressjapan.jp/books/3171で確認ができます。

PCオーディオということで、書籍でもクライアントとして設定やプレイヤーの紹介はWindowsが対象でした。
このまま使うのでは特に代わり映えしないレビューになりそうなので、一応IT技術者の端くれとして今回は敢えてそこから外れて、普段からブログ書きや調べ物をするために使っているLinuxをインストールしたネットブックをターゲットにしようと思います。

環境はこんな感じです。

  • Acer AspireOne AOD250(メモリ増設なし)
  • Ubuntu 11.10
  • iBasso A01 ポータブルヘッドホンアンプ
  • SHURE SE215 高遮音性イヤホン

セットアップや実際の作業については続きをどうぞ!


Linuxのセットアップについては割愛します。
オーディオを扱うということで、いろいろ調べて設定した内容については備忘録として残したものがありますのでそちらをご確認頂くと良いかもしれません。
【Linux】今更感漂うUbuntu11.10高音質化計画

今回ターゲットにするのはネットブックです。
小さく持ち運び易い反面、小型省電力CPUのためパワーで劣るノートブック型です。
ですが軽量小型の利点を活かし、リビングでも寝室でも出先でも広げて使えるため、何時でも何処でも音楽が聴けるという意味では、バスパワーで動作する本キットとネットブックの組み合せは良い教材になるのではないかと考えました。

事前に書籍だけは頂いており一通り読んでいましたが、PCオーディオをこれから試してみたいという方にはベストマッチな内容でしょう。
DACの仕組みについて入力、変換、出力と細かく解説されているため大変わかり易い内容でした。
ただ、部品類についての意味等には触れられていないので、全く機械類に知識の無い方は多少戸惑うかもしれません。
ですが、書籍を順に読み、手順通りに組み立てるだけで利用出来るので、これから知識を付けたい方のステップアップとしても十分にお役に立つかと思います。

本キットの内容はUSB DAC本体と、4個の抵抗、2個のコンデンサから構成されています。
PCと接続するためにはUSBケーブルが別途必要なので注意が必要です。


本体は雑誌の付録とは思えないくらいしっかり作られています。実際に接続して音を聴くと、さらにそのしっかり作られている具合がよくわかるのですが、これについてはまた後ほど。


本体を動かすためには抵抗とコンデンサをソケットにセットする必要があります。
抵抗は音量、コンデンサは音質を決めるようです。
コンデンサを別に入れ替えることで違う音質で聴けるという説明がありました。今何種類かのコンデンサを注文中なので到着し次第、レビューを書きたいと思います。

今回唯一本キットで必要な作業である抵抗とコンデンサの加工をします。と言っても作業は至って簡単で曲げて切るだけです。工具はヤットコ(下の銀色)とニッパー(上の青柄)だけです。
右側が加工後の状態。不器用な私でもできる簡単な工作です。

抵抗と同じ形でただの針金だけのものはヘッドホンアンプとの接続でラインアウト化するために使います。コンデンサや抵抗の足を切った残りで作っています。

では、早速準備したパーツを組み合わせながら、音楽を聴いてみます。

左側はアンプを接続しないでパソコン側でボリュームを操作する接続。右側はパソコンとDAC側は最大音量、アンプ側でボリュームを操作する接続例です。
右のようなラインアウトの状態でイヤホンやヘッドホン、スピーカーを接続するとそれらを破壊してしまうかもしれませんし、確実に耳を痛めてしまうので気をつけてください。

ではようやく本題の音楽鑑賞と参りましょう。

ちなみに、当然ですがプレイヤーではイコライザもコンプレッサもなにも掛けていません。そのまま音楽ファイルを再生させているだけです。


キット+抵抗2個+付属コンデンサ
イヤホンを接続して先ず始めに気付くのは無音状態なことです。通電しているオーディオ機器に接続した時の「サーーーーーー」というノイズは全く聴こえません。無音です。
「あれ?これ、もしかしてドライバの設定を間違えてる?機材使えない状態?」
と思うくらいの無音です。
おもむろに再生ボタンを押します。
「!!!」
無音状態からとても透明感の高い、非常に見通しのよい音楽が流れ始めました。
「なにこれなにこれなにこれ!」
正直、6000円足らずの書籍についてくるハードウェアの性能だしねー、と完全に甘く見ていました。音がなれば、、、まぁ、ね。くらいで。
ところが鳴り出した音は、度肝を抜くくらいの透明度のある音でした。

  • シンバルやハイハットの金属音が金属の震えとして聴こえる。
  • ハイトーンで厚みのあるヴォーカルは伸びやかに響く。
  • ヴォーカルの掠れや喉の搾りが聴こえる。
  • 個人的にはもうちょっと低音が欲しい気がする。(後述します)
  • PC側の音量を最大で聴くにはちょっと音が大きい。プレイヤーで調整すればいいだけですがもう少し大きい抵抗を使って音を小さくしてもいいかもしれない。

まさにオーディオスペックと謳うだけのことはあります。
いきなり度肝を抜かれた訳ですが、まだだ、まだ終わらんよ!とリビングで謎の含み笑いをする私を遠巻きに見ている家族の視線を感じつつ、アンプと接続して聴いてみます。

アンプと接続するにはラインアウトにして音量の調整はアンプ側に任せてしまいます。
方法は取り付けていた4個の抵抗を外し、コンデンサ側に近い方のソケットに針金で作ったラインをセットするだけです。

この時、必ずUSB DACはUSBケーブルから取り外して通電していない状態で作業しましょう。

キット+ライン線+付属コンデンサ+ヘッドホンアンプ
ヘッドホンアンプを通すので最終的な音質はアンプの性能にも左右されてきます。
このA01というアンプは低音が元気になってくれるのと、ほんの少しですが聴こえる空間が広く感じるので、直接挿していたときに感じた低音の不足感がどうなるか楽しみでした。
案の定、低音が強く出るようになり、さらに左右での広がりが出るようになりました。
音の透明感はこのアンプを通さないほうがよかったように感じますが、低音の響きや音の広がりはこのアンプを通して聴くことで感じられる楽しさでしょう。

元の音が良いためかこのアンプを通した時の違いが、普段使っているポータブルの環境よりも顕著に感じられます。(単に、このDACが鳴らす音に耳が慣れていないだけということもありますが)



こうして、付属している部品だけで聴いてみたのですが、やはりノイズの少なさと音の透明感には驚いた初日でした。
先に書いた『低音が少ないかも』という感想も、10時間程度音楽を鳴らし続けて(聴いてはいない。イヤホンを挿して音楽を流したまま放置しておいた)低音が出ているように感じました。
書籍にも10時間程度鳴らしてたあとで聴き比べると音が落ち着くと書いてあったので試してみた形ですね。
実際にはどのように変わったのか、本当に音質が変わるのかということについては、別途機会があるときに、新しいコンデンサで再生した波形と10時間後くらいの波形をとって見比べてみたいと思います。

これから到着する予定の複数のコンデンサ。これらを変えることでどう聴こえてくるのか。
また、このハードウェアにはいくつか改良出来るようになっています。ここを利用して改良していくことでどう変わるのか。なぜ変わるのか。勉強しつつより良い音楽が聴ける環境になっていくことを楽しみにしたいと思います。

次回予告はコンデンサの入れ替えでどういうふうに音が変わるのか!です。
乞うご期待。


今回レビューに使った音楽は、アースウインドアンドファイアのベストアルバムVol1です。
これをFLAC形式に変換して利用しています。


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