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NobleAudioの完全ワイヤレスイヤホンFALCONはフラッグシップを音を持って産まれた?

「NobleAudioがワイヤレスイヤホンを発売する。」 これだけでイヤホンファン、オーオタ諸氏はドキっとしたことでしょう。 超高性能イヤホンメーカーが自社ハイエンドモデルの帯域バランスを元にワイヤレスイヤホンを本気で作ったようです。 このFALCON。結論を言うと過去所有していたワイヤレスイヤホン、ワイヤレスレシーバーを超える最高の出来、どちらが良いという感想にならないほどに 「NobleAudioが作ったNobleAudioのサウンドシグネチャを持ったワイヤレスイヤホン」 でした。 正直、同社初めてのワイヤレス、しかも完全ワイヤレス(英語圏だとTruelyWirelessと言ったりするらしい)こんなにNobleAudioの音になるとは思っていませんでした。 一言で言えば同社のフラッグシップモデル、KHANに非常によく似たバランスに元気さ・明るさを足したような音です。

【音楽】放課後のプレアデスOP「Stella-rium」の音が変だというので聴いてみた

放課後のプレアデスというアニメが放送されているそうです。

ある日、同僚が買った音楽の音が変だと言うのであれこれ聞いていると、この「放課後のプレアデス」のオープニングテーマだという事で聴かせて貰いました。

確かに音が変です。
音が割れるとか、音質が悪いそういうレベルじゃなくて音が途切れる。

これはおかしすぎる、という事で急遽中を覗いてみることになりました。

【注記】6/3〜6/4の付近iTunesの音源が変更されました。少し良くなっています。詳しくは第四回目の記事をご覧ください。

この「放課後のプレアデス」自体はアニメーション製作会社GAINAXとスバルブランドの自動車で有名な富士重工のコラボレーション企画で2011年2月にyoutube限定で配信されていました。

当時はスバル車乗りで、元来クルマも好きでもあったことから興味があってYoutubeの方は見たことがありました。
キャラクターたちが乗るほうきのようなもの(作中ではドライブシャフトと呼ぶらしい)がスバル車のエンジン音だった事もあり、
「おお!これは水平対向のエンジン音!」
なんて笑っていたわけですが。

最近、深夜枠でアニメ化されて放映されているのも知っていましたが見ていませんでした。

さて、ちょっと中身を覗いてみましょう。

波形の全体像。四角い。

 ピークに当たっているところが多いですね。

16bit のデジタルデータ的には、最大の数値は 32,767 と -32,767 でこれを0db。そこからどれだけ音量差があるか、というように考えます。

データがこの 32,767 と -32,767 に近い数字だった場合、 AAC や MP3 に圧縮すると再生するときに切り上げ切り捨ての誤差でこの数字を超えたり、下回ってしまったりします。

圧縮しているので復調するときに演算誤差で1サンプル辺りの数値が上下することがありますが、それを加味しても全体的にぎりぎりの音量を常に出しているということになりますね。

この曲の場合、後でも書きますがバスドラムの部分やベースがアクセントをつける部分でこの状況が起こっていて、全体的に余裕が無いデータのようです。

このピークに当てている部分が最後まで影響してきます。


次にクリッピングを探します。
波形の有るところが大体クリッピング
これも凄い量ですね。

3 サンプル以上連続してピークに当たっているところを抜き出しています。
縦にある黒い棒の部分が該当する部分です。曲の全体に渡ってクリッピングがあるようです。

デジタルデータの場合、先にも書きましたが -32,767 を下回るものや 32,767 を超えるものは記録できないので、それを超えるデータはすべて上限と下限に切り揃えます。

データ上の最小値、最大値が続くのでプチプチとしたノイズになったりひどい場合は音が止まったりします。

今回、この楽曲ではバスドラムのタイミングで音が止まります。

長い時間クリッピングしていて一定の方向で試験信号のような波形が出ています。
矩形波
こういう状況の場合、曲が途切れたような感じに聴こえるようです。
この曲全体ではこの形の波形が随所に(バスドラムが鳴る度に)見られます。

ちなみに、テレビ放送の方も同じような傾向はありますがここまでひどくなく、少なくともスピーカーの動きが最大振幅のせいで止まるとかそういうことはないです。

TV版で同じような傾向ということは、CD化する前段階で既にこの状況に近かった可能性もあります。
プレマスターの状態でこういう状況ではメディア化の時には何も調整することが出来ずこのまま作るしかなかったことも考えられます。

すべてが製作側でやっていることなんだとしたらこれを商売にできるセンスは無いですね。

買った同僚には同情しますが、それよりもこんな作品にされてしまったアーティストにも同情を禁じえません。

曲自体は一昔前の RPG の OP で出てきそうなノリの曲で嫌いではないのですが。
あ、これあれですね。
ものすごく改善された音源がリマスタリング!!って再販されるハイなんとか商法ってやつですね。

ちなみに。
「ドライブシャフトなぞ消耗品だ!!」
みたいなセリフをいう悪役がいて
「そんなFFは許せない!!」
とかやり取りないんですかね。
ないですよね。そうですよね。

コメント

  1. テレビ放送の音源も分析してみるのをおすすめします、
    私はあれが CD 版と違って、全く問題ないと思います。

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  2. 音楽の方向性は同じように感じますが、確かにここまで酷くないようにも思えます。
    少し覗いてみましょうか。

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  3. iTunesの今配信している音源は発売開始直後のよりは改善しているように思います。
    気が向いたらそちらも覗いてみてください。

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    1. iTunes版、確かに変わっているのを確認しました。
      近々記事にしますので面白い記事になれば是非ご感想でもください!

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