2014年1月11日土曜日

【音楽】うっかりオーディオプレイヤーFiio X3を買ってしまったよ(2014.12.01 新バージョンについて追記)

Fiio社のX3というポータブルオーディオプレイヤーを入手しました。

今までもあるにはあったのですが、近年『ハイレゾ音源』という、高い情報量を持つ音楽データを取り扱うところが増えてきました。

Sonyのウォークマンが対応しウォークマンと連携する音楽配信サービスmoraでも配信を開始したり、アイドル系ゲームの楽曲が配信されたりと、話題作りに各方面が奔走したこともあり、最近ガジェット好きでは『ハイレゾ音源』という言葉を耳にする機会が増えたでしょう。

X3はその『ハイレゾ音源』に対応したプレイヤーです。

価格は25,000円前後(2014.1.7時点)です。

性能としては24bit/192kHzまでを再生することができます。
DSDは対応していません。

今回はこのX3の紹介です。

2014.02.16 USB-DACについて追記しました。

2014.05.30 新しいバージョンのファームウェアについて書きました。
【音楽】ポータブルプレイヤーFiio X3がバージョンアップして3.0に

2014.12.01 新しいバージョンのファームウェアについて書きました。
5バンドイコライザが追加されています。
【音楽】Fiio X3の新ファームウェアVersion 3.24Betaが公開されました


X3を入手した理由は幾つかありますが、大きな理由としては
  1. ハイレゾ音源を取り扱う所が増えて入手性が良くなった
  2. たくさんのジャンルが対応されてきた
といったところです。

少し前ではジャズやクラシック、オールディーズを主体にしたオーディオ愛好家向けの音源がメインでした。

最近では、J-Popやアニソン、ヘヴィーメタル、フュージョン、ゲーム音楽など多岐に渡って様々なジャンルが配信されるようになりました。

今では複数の販売サイトで購入する事が出来ます。
国内のサービスで代表的なのは次の3つでしょうか。

ハイレゾ音源配信サイト e-onkyo 【http://www.e-onkyo.com/music/】
WARKMAN公式ミュージックストア mora 【http://mora.jp/】
ハイレゾ音楽配信と音楽記事 OTOTOY 【http://ototoy.jp/】


ハイレゾ音源について

ハイレゾ音源という言葉には明確な定義があるわけではく、CDを基準にそれよりも高い情報量を持つ音楽データを『ハイレゾ音源』としています。

デジタル音源の情報量は
  1. ビット深度
  2. サンプリング周波数
の掛け算で決まります。

ビット深度は、 0 から 1 までを表現するために何階調にするかを決めています。

  • 16 bit は 0 から 1 までを 65,536 階調で表現
  • 24 bit は 0 から 1 までを 16,777,216 階調で表現

サンプリング周波数は、1 秒の間に拾う音の数を決めています。

  • 44.1kHzは 1 秒間に 44,100 回、音を拾う
  • 192kHzは 1 秒間に 192,000 回、音を拾う


CDを例にすると、
16bitのビット深度と44.1kHzのサンプリング周波数を持っている
と規格で定義されています。

表現できる音の階調が細かくてたくさんを拾うほうが音の粒が細かくて多いよね
= 解像度(Resolution)が高い(High)だよね

で、ハイレゾ音源と呼ばれています。

ちなみに、一般的なメディアを例にすると次のようになります。
()の中は1曲5分だった場合のファイルの大きさです。
CD 16bit 44.1kHz (50.46MB)
DVD 24bit 98kHz (168.22MB)*1
Blu-ray 24bit 192kHz (329.58MB)*1
*1 規格内では複数のサンプリング周波数が定義されています。ここでは最大値を使っています。
これをみると規格上、一般的なメディアとしてはDVD以上がハイレゾ音源を持つことができる、ということになりますね。

実際のところ、ハイレゾ音源として発売されているものの中でも24bit 48kHzのものもありますし定義というには若干緩い感じはします。

X3について

箱に入っているもの

  • 本体
  • 本体用シリコンケース
  • 本体ディスプレイフィルター
  • 充電用USBケーブル
  • S/PDIFデジタル出力用の変換端子
  • マニュアル
  • 本体ストレージ内にサンプル音源
イヤホンは付属していません。
X3で音楽を聴くためには別途イヤホンやヘッドホンが必要です。


ディスプレイのフィルタと本体ケースが標準で付属してきます。
シリコンケースは薄くて頼りない感じがします。
薄いので引っ張ると少し伸びてベロベロになります。多少なら時間が経つと戻ります。
ポータブルヘッドホンアンプと重ねたりするときに傷がつかないので用途次第では便利かもしれません。

本体にはS/PDIFのデジタル出力があります。
必要なときに同梱の出力用端子を接続してRCA端子のケーブルで接続するので、本体からRCA端子が突き出していることはありません。

本体にはデモ音源として、バイノーラル技術で録音したハイレゾ音源がプリインストールされています。

このデモ音源はこのまま残しておきたくなるくらい面白いものなので機会があれば是非じっくり聴いてみてください。

本体スペック

  • 24 bit 192 kHz までの再生が可能(DAC は Wolfson WM8740)
  • 出力がヘッドホン、ライン、S/PDIF の3系統
  • ヘッドホン出力のアナログアンプ部にはアナログデバイセズの AD8397
  • ストレージは本体 8 GB、別売り microSDXC で 64 GB まで対応
  • 再生周波数は 10 Hz ~ 20 kHz (なぜハイレゾ音源が必要なの?に続く)
  • PC に USBサウンドカード として接続できる (USB-DAC機能)
DAC は最近のポータブルではよく見かける Wolfson のチップ、 WM8740 が使われています。
チップ単体の性能として、 24 bit 192 kHz の PCM を D/A 変換します。
DSDには未対応です。

逆に言うとこれ以上の性能は出せないので DSD あたりは PCM に変換する必要があります。
無茶は行けません。

本体には 3 系統の出力があります。
  • ライン出力
  • ヘッドホン出力
  • デジタル出力
です。

全て 3.5 mmの ミニジャックで、デジタル出力には付属の S/PDIF 用のプラグを取り付けて RCA コネクタに変換します。

本体ストレージにの容量は 8 GB です。
昨今のデジタルメディアとしてはかなり小さい部類です。

それを補う形で追加ストレージとして公式には microSDXC が 64 GB まで利用できます。

なお、マニュアルにも書かれていますがデータ量の多いファイル(=ファイルのサイズが大きい)を扱うため、追加の microSD には Class 4 以上が推奨されています。

本体のバージョン 2.05 以降から X3 を USBサウンドカードとして使用できる USB-DAC モードが追加されました。

USB接続時も 24 bit 192 kHz まで再生します。


使用感

本体

なぜ写真をカバー付き
にしたのか
アルミ製で多少重量感もあり悪くない質感です。

再生中は発熱します。
密閉されたポケットあたりだと結構な発熱量です。

これはメーカーのFAQでも言及されていて、統合したワンチップではなく、制御用に別途CPUを動かしていてその熱を本体で放熱しているからということです。

ディスプレイは暗いのと一昔前のポータブルゲームみたいにカバーと液晶の間にスペースがあります。

だからといってなにか困ることもないのですが、明るい屋外では若干見辛いです。



X3 は 6つのボタンで操作します。
  • メニュー/戻る
  • 進む・戻る/曲送り・曲戻し
  • 次の数字・前の数字/音量+・音量-
  • 再生/決定
ボタン操作なのでスマートフォンのようなタッチパネルで画面を見ながら操作する必要はなく、場所さえわかってしまえばポケットの中でも見ずに操作できるようになります。

音に関係する設定としては

  • ゲインの切り替え(ロー、ハイ)
  • 低音のブースト
  • 高音のブースト

があります。

ギャップレス再生の設定はありますが、曲によっては最後のほうが切られるバグがあります。


ヘッドホン出力

低音の強
い音が出ます。
そこまで膨らんだ低音には感じませんが、多分ぐりむが低音厨なだけかもしれません。

高音はシャリついたり歪むような感じはしません。
多少盛っている?という気もしますが低音の感じからするとこれくらい鳴ってくれないとモコモコしそうです。
が、抜けの良い高音では無いと感じます。

AK100 や F800 は試聴しかしたことないですが、これらよりも密度の高い音だと感じます。
逆に言うとこれらのような分離の良い音では無いです。

奥側に広がる感じはしますが、左右に広がる感じは奥行きほど感じないです。

比較すると柔らかい感じの出方ですが、出力用のアンプの性能というか正確の違いのような気もします。

通常考えうるポータブルなヘッドホンやイヤホンであれば全く問題は無いと思いますが、ポータブル泣かせなER4Sあたりは試せてないので、干し芋経由でぐりむにプレゼントしてください。

いくつかヘッドホンを試聴した感じだと、ローゲインのままではインピーダンスが高くて感度の悪いものでは、最大ボリュームでもちょっとうるさいか、、、レベルで聴けてしまうので、環境によってはハイゲインの設定やライン出力からのヘッドホンアンプ経由も必要かもしれません。

ライン出力

手持ちのアンプで聴いた感じは、やっぱり低音厨です。
が、ぐりむ自身がそういう感じなので別な方のアンプで試してみたい気がします。

全体的に強く押し出されます。
さすがにボリュームを上げただけのスマートフォンを想像しながら聴くと驚きます。

比較がダメすぎるのでやっぱり別な方のアンプを借りに(狩りに)行こうと思います。

X3 自体に厚みがあるのでポータブルヘッドホンアンプと 2 段にするとそれなりに嵩張ります。
ワイシャツのポケットには入らないくらい、スーツの内ポケットでもそれなりに物体感はあります。

U-SKIN や D-ZERO SE あたりでもそれなりに厚みを感じそうです。

さすがにスマートフォンとの 2 段みたいな感じにはならないです。

SP/DIF出力

24 bit 192 kHz を受け取ってくれる DAC を所有していないのでまだ試せていません。
近々試しに行きたいと思います。


USB-DACとしてPCと接続

24 bit 192 kHz を受け取ってくれる DAC として接続します。

Windows では専用のドライバが必要です。

Linux では、 ALSA、 Jack 共に問題ありませんでしたが、HQPlayer Linux 版では認識されませんでした。

Androidでは身近にある物しか試していませんが USB Audio Recoder Pro でも認識しませんでした。

拙作の USB デバイス情報を取るテストアプリも動作していないのでもしかしたらAndroidでは認識しないかもしれません。

接続方式や設定で音は変わりますが、音の方向性に変化はないのでまったく違う方向性の音がなるということは無いです

PCと接続するので本体には保存出来ないくらいの大量な音楽を利用できる、ストリーミングの音楽配信なんかも利用できるので小型のサウンドカードとして利便性は高いと思います。

ボリュームは X3 側で調整します。

その他、通常のヘッドホン出力と同様に、高音、低音の調整と、ゲイン切り替え、左右のバランスを変更することが出来ます。

買ってどうだった?

良かったと思います。

好みがあるのでなんとも言えませんが、もっと全体的に見通しが良い音が好き!という方だと多分 AK100 とかのほうがよいと感じるでしょう。

ぐりむのように低音寄りのほうが割と好きという方なら、値段なりの納得は得られるのではないかなーと思います。

個人的にはマルチドライバのイヤホンはアンプを通して聴きたい感じです。

そのほうが各音域でメリハリがあって好きです。

単にアンプの性格かもしれませんが。



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