2013年9月8日日曜日

【Android】HTC J One HTL22の気になる音楽性能は?(9/10、9/11追記)


先日、HTC J One(au HTL22)を買って来ました。

HTC社は2011年に米Beats Electronicに出資することを発表して以来、このbeats audioといいうブランドの機能を搭載したスマートフォンをリリースし続けてきました。

今回もその例から漏れずbeats audioブランドを謳い、正面に2つのスピーカーを搭載するというポータブルオーディオを意識した機種としてリリースしてきました。

ぐりむの着眼した音楽性能について少しレビューしてみたいと思います。

本機のAndroidが4.2になったことで音楽性能が大きく変わりました。

詳しくはこちらをご覧ください。
【Android】HTC J One HTL22のバージョンアップで変わった音楽性能

HTC J OneはグローバルモデルHTC Oneの日本ローカライズ版で、LTE対応、NFC(おサイフケータイ)対応、ワンセグ対応といった日本独自の規格にも対応したスマートフォンです。

製品のし紹介はKDDIの公式サイトを確認してください。
HTC J One HTL22


付属イヤホンてどうなの

付属品のマイク付きイヤホンも、このbeatsのイメージカラーを纏った真っ赤なデザインというまさにこのブランドを意識した作りです。モノ自体はダイナミック型のイヤホンです。

音の傾向は敢えてHTC J Oneを使わずいつものポータブルプレイヤーGalaxySで評価してみましょう。

  • 低音の量が多く沈み込む低音も出る。
  • 音の分離は良くない。
  • 高音で詰まってシャリシャリする。
  • でも傾向的には低音と高音を出すドンシャリな音。
  • 破裂音が刺さる。特に「し」と「ち」。

ボロクソに書いてますけど、おまけのイヤホンとしては割と良い出来です。特に低音。

メタル系の曲を聴くとちょっとうるさく感じますが、ジャズやクラシック、そんなに激しくないフュージョンあたりだとそれなりに聴こえます。

ちなみにワンセグやFMラジオのアンテナになっているのでなくなると悲惨です。

beats audioってどうなの

htc専用に開発したアンプとDSPチップの総称です。
使い方は設定画面からON/OFFを切り替えて使います。

敢えて付属のイヤホンとプレイヤーを使わないで試してみましょう。
通勤通学という普段の用途に近い方法を想定しています。

今回使ったヘッドホンとプレイヤーは

ポータブルヘッドホン JVC HA-S500
プレイヤーアプリ Gone Mad Music Player(GMMP)

です。


beats audio機能をOFFにした素な状態での音の傾向

  • 低音寄りで出が強い。
  • 高音はそれなりに出ているので傾向的にはドンシャリ。
  • 低音が強く出るためか中音が埋もれて少し遠い。
  • 分離感はそんなに良くない。
総じてボーカルが少し遠いというか低音にかき消されている感じがあります。
分離感が良くなく、低音付近と中高音付近が団子になるので曲のジャンルによってはうるさく感じますが、全体的にはドンシャリでメリハリはあるので派手めでかっこいい音です。

beats audio機能をONにした状態での音の傾向

  • 低音・高音が盛り上がる。特に低音を持ち上げているような感じ。
  • 落とすところは落としてるようで、よりメリハリが強くなりドンシャリな音になる。
  • 高音が少しノイズっぽくなる。
  • 音が全体的に大きくなる。ボリューム3段階くらい大きい。
  • ヴォーカルが前に出てきて中央で鳴る感じが強くなる。
左右奥行きの感じは変わらないのでサラウンド的なことはそんなに強くしてなさそうです。
中音に纏わりついていた低音が分離されるのと、中高音の団子感でうるさく感じていたものがなくなるので、明瞭感はアップします。
若干ノイジーというか、ザラつきが気になりますがやっぱり派手めでかっこいい音作りです。
全体的にゲインが上がるのでそれで迫力があるように感じているだけかもしれません。

(9/11 追記)
9/11に公開されたアップデートで音の傾向が変わりました。
特にbeats audio機能をONにした時の傾向が大きく変わっています。

本体のスピーカーってどうなの

htc Boom SoundTMと呼ぶそうですが、従来のスマートフォンと異なり、正面に2つのスピーカーを搭載しています。

従来は2スピーカーだけどサイドだったり、シングルだったり、挙句背面だったりと、オーディオ向けとしては力を入れられて来なかったスピーカーでしたが正面に持ってくることでどうなったのか聴いてみましょう。

元々スピーカー自体が小さいのと、構造上の問題から鳴らせる周波数の狭さや共鳴したこもり感はあります。あとボリュームを上げてゆくと本体自体がビビるので音が割れたような感じになります。

スピーカーが前にある分、音は前に出てきますが、特筆して音が良いという事も無いです。

本体スピーカーにもbeats audioの有効・無効が関係していて、有効にするとわずかにサラウンド的なエフェクトがかかります。

こ、こいつ!USB DACが動くぞ!

この機種はOTGケーブルで接続することでUSB DAC(USB型サウンドカード)で音を鳴らすことができます。

DACチップが対応したモノであれば特殊な操作や設定の必要もなく、通常の音楽プレイヤーだけでなく、Sony MusicUnlimitedのような音楽のストリーミング配信アプリやゲームもUSB DACを通して音を再生することができます。

Music Unlimitedについては過去にレポートしていますのでこちらをご覧ください。
【音楽】Sony Music Unlimitedを使ってみた


この時に再生できる音源は16bit 44.1kHz〜16bit 48kHzです。

CDを取り込んだ音源やダウンロード販売している通常の音源であれば再生できます。

手元で確認できたチップとしては、テキサスインスツルメンツ社 PCM2704でした。
#ポータブルでこれ以外持っていないというだけなんですけど。。。

ただ、搭載しているからといって確実に鳴るかどうかはわかりません。
というのも、USB DAC内でUSBレシーバーとDACを別チップで組んでいて場合もあるので、こういう場合は動かない場合も考えられます。

(9/10 追記)

また本体側のボリューム制御にバグがあるようです。
最小ボリュームから一段ずつ上げていくと途中で音量が下がる場所があります。
その後急に大きくなるので注意が必要です。

(9/11 追記)

9/11に公開されたアップデートで本体側でのボリューム操作が出来なくなりました
ボリュームコントロール上の見た目では常に最大で再生されるため、OTGによるデジタル接続はラインアウトになったと考えて良いでしょう。
最適な音量で音楽を聴くためにはヘッドホンアンプ機能を持ったUSB DACか、別途ヘッドホンアンプを用意する必要があります。
安価なヘッドホンアンプについては、過去いくつか記事を書いていますのでそちらも楽しんでもらえると幸いです。

【音楽】上海問屋で売ってるポタアンキットDN-84337を作成したよ
【音楽】74HCU04を使ったアンプキットを作って改造して遊んでみた


この方法で音楽を再生する場合、本体側で鳴らす音の影響を受けず、音楽専用のチップが音を作るため非常にクリアで繊細な音を聴くことができます。
さらに外付けのアンプやアンプ内蔵のUSB DACを利用してさらなる高音質化も狙えるでしょう。

またポータブル型のUSB DACには
  • 接続すると携帯電話本体から電源を供給して動作するバスパワー駆動
  • バッテリーを搭載していて携帯電話本体から電源は取らないバッテリー駆動
  • 心の中だけで鳴る達人駆動
の2種類があります。

バスパワー駆動はどうしても電話本体のバッテリーを多く消耗します。
#大体1時間で10%前後の消耗でしょうか。詳しくは計測してないですが。
通勤通学の片道でバッテリーを使い切るほど消耗はしませんが、充電方法が無い方にはオススメできません。

あと、通信中の電波がチップに影響を与えることがあり、結構大きめのノイズが出ることがあります。
これは単にポータブルヘッドホンアンプを接続した場合にもありました。
どうしても気になる場合はエアプレインモードにすると収まりますが、電話としては機能しません。


今回検証用に購入したUSB DACは、
linuxcomさんのFriskDAC
です。
本体で聴くよりも低音の纏わり付きもなくフラットで音の明瞭さもバランスも非常に良いです。
素晴らしいハードウェアを公開されているlinuxcomさんに感謝いたします。

飲み仲間各位は視聴要請があれば飲み屋に持っていきますのでご連絡ください。




【番外編】USB DACを経由してハイレゾは聴けないのか

ある意味今回のエントリではこれが本題かもしれません。

結論を先に書くと
聴けました
です。

このセクションではいくつかぐりむの考察というか想像も入ります。ご容赦ください。

再生にはいくつか条件が必要でしたが簡潔にいうと次のアプリと設定次第では鳴らせます。

USB Audio Recorder PRO

手順は書いてあるとおりなのですが一応。
  • 携帯電話とOTGケーブルとUSB DACを接続する。
  • USB Audio Recorder PROを起動する。
  • I/Oのタグで出力先の機器が出ていることを確認する。
  • I/Oのタグで出力(サンプリングレートとビットレート)を設定する。
  • I/Oのタグでファイルのフォーマットを指定する。(wav、ogg、flag、alacの4種類)
あとは再生したいファイルを選択して再生ボタンを押すだけです。

この時、音が途切れ途切れになる場合はI/OのタグにあるFrameBufferの数字を変えてみてください。

今回確認できたハードウェアは、
OPPO BDP-105
Rresonessenc Labs INVICTA MIRUS
です。

ただ、気のせいかもしれませんがINVICTA MIRUSの方は正常かどうか若干あやしい感じです。
若干音が遅い気がするのです。気のせいかもしれません。

また、INVICTAの方はFrameBufferの調整が必要でした。サンプリングレートやビットレートに問わず、機器次第で設定の調整が必要です。


以下、ぐりむの考察(与太話)です。

動作させるにはいくつか手順が必要そうです。
と言っても多分、アプリ側が接続先の機器と正しくUSBで接続する手順の手続きを踏んでいて、それに沿ったデータを送り出すだけだと思いますが。

確かAndroidではUSBでのアイソクロナス転送がまだ未対応だったはずなので、SDKだけでは組めない可能性もあります。
バルク転送だけで音が鳴らせるのかどうかそのあたりは不勉強で実はよくわかっていません。

これが出来てオーディオプレイヤー向けのインタフェースさえ持っていれば、デジタルデータのトランスファーとしてAndroid携帯を使うことができそうです。

過去、Androidを搭載したプレイヤーにハイレゾDACを搭載して、カーネルを改造して独自のアプリケーションを作ってきたところもありました。
元々Linuxのカーネルを搭載しているのでALSA周りやハード側のドライバー次第ではOSとしては動作できるのでしょうが、ALSA周りの作り込み云々みたいな話を見た記憶があるのでAndroidとしてはサポートしていないそこをくぐり抜けるアプリが必要だったという事でしょう。

世の中にはたくさんのハイレゾ対応DACが存在していることを考えると、専用機よりもデコードしてデータをDACに送信するだけの実装をするほうが現実的な気がします。
ポータブルでハイレゾ対応なんてそんなに数ないだろ、とかツッコミはあるかとは思います。

結局のところそこまでしなくてもPCM2704あたりを手堅く使ってアンプ内蔵した小型のDACを装備した方が、普通のプレイヤーで何も考えずに動く、そこそこUIも使い勝手もいいプレイヤーアプリがひと通りあるとか色々な面から幸せなんじゃないかという気がしなくもないのですが。

このあたりとか。


でもまあ、ハイレゾはハイレゾでロマンがありますしね。
ぐりむ的には引き続き追って行きたい所存です。

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